1/30,31の二日間、オンラインによるTF-CBTの研修会を受講しました。
TF-CBTとは子どもと養育者のためのトラウマ治療プログラムです。アメリカで開発され効果が実証された治療法です。
現在では米国児童青年精神医学会やＮＩＣＥなど多くのガイドラインで推奨されています。丹念な心理教育と段階的エクスポージャーによりトラウマによる反応を安全に乗り越える手助けをします。
最大20回程度の短期集中型であるこの治療法を実施するためには正式なトレーニングを受講する必要があります。
今回はローカルエキスパートとして、IFCA臨床ディレクターであり、東京・阿佐ヶ谷にあるこころとからだ光の花クリニックの院長である白川美也子先生に講師をしていただき、Introductory trainingが行われてました。茨城県内の公的機関で働く医師や心理士を中心に36名が参加しました。
研修では白川先生の豊富な臨床経験をもとに、治療段階と各段階における介入について、系統的に教えていただきました。
この治療では、子どもたちが自らの困難に立ち向かっていく力を養い、最終的にはトラウマによる反応を「治してもらった」ではなく、「自分で治した」と思えるというお話が印象的でした。
白川先生の熱意と受容的なお人柄に支えられ、私たち自身が困難に立ち向かう勇気をいただけるような研修会でした。明日からのカウンセリングに還元していかなくてはという思いとともに、これからも研鑽を積んでいきたいと思います。
（臨床心理グループ 岡田・島田）
