認知行動療法の初学者に向けたワークショップで、セラピーの導入期の部分でどういう情報を捉えるか、その情報からどのように患者さんを見立て、介入計画を立てるかという基礎的な部分の講義でした。
基本的な発想の部分として、診断名だけでなく生活場面で生じている具体的な問題に焦点を当てること、そこから明確な目標を立ててセラピーを進めていくという、かなり具体的な部分に目を向けていくことが大切であり、どんな情報が必要かも実際に例をあげながら具体的に示して話されていました。集めるべき情報を改めて確認すると同時に、主訴、現症、診断は分けて捉えるなど、あまり意識していなかったポイントなども明確にしながら教えていただき、これからに生かしていきたいと感じました。
日々の臨床でも、患者さん1人の中でいろいろな困りごとを抱えてくる方が多いので、そこを整理するために必要な枠組みを提供していただいた気がします。
得られた情報から心理士がどういう判断をするかによって治療経過が異なってくるので、より役立つ支援ができるよう、研鑽を深めていきたいと感じました。
水戸メンタルクリニック 心理士 松田