1.ストラテラの分類
ストラテラ(成分名:アトモキセチン)はAD/HD治療薬として用いられます。
成人のAD/HD治療薬として用いられる3種類(インチュニブ・コンサータ・ストラテラ)のうちの1つです。
2.ストラテラの効果(適応症)・用法・用量
ストラテラは注意欠陥/多動性障害(AD/HD)に保険適応されているお薬です。
成人の場合には1日40mgから開始し、最大120mgまで増量することがあります。
服用方法は1日1回もしくは2回に分けて服用します。
3.ストラテラの作用メカニズム・特徴
ストラテラはノルアドレナリン再取り込み阻害作用を持つお薬です。この作用により、主に前頭前野におけるノルアドレナリンやドパミンを増やすことで、効果を発揮します。
前頭前野の働きが活発になることで、不注意や多動・衝動性を抑えていく効果が発揮されます。
薬の効果が十分に発揮されるまでには時間がかかるお薬です。そのため毎日継続して服用することが大切となります。
4.ストラテラの種類
ストラテラは5mg・10mg・25mg・40mgのカプセルと液剤が発売されています。
すでにジェネリックも発売されており、ジェネリックでは錠剤も選択できます。
成分に刺激性があるため、カプセルを開けて量を調節して服用することはできません。
5.ストラテラの副作用
ストラテラの副作用として、吐き気や口の渇き、眠気、頭痛の報告があります。吐き気に関しては、吐き気止めを併用することで予防することもあります。
服用を継続することで徐々に慣れてくることもありますが、上記の副作用が改善しない場合やひどい場合はお薬の量や飲み方を調節することもあります。
服用していて気になった場合には、自己判断で中断せず医師に相談するようにしましょう。
水戸メンタルクリニック 院長/医学博士 高尾哲也
北参道こころの診療所は、東京都渋谷区千駄ヶ谷にある精神科・心療内科です。
うつ病、不眠症、適応障害など、さまざまな精神疾患や心身症の診療をしております。
精神分析を専門とする医師、女医が多数在籍し、初診のご予約を受付中です。
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