精神科に初めていらっしゃる方は、多かれ少なかれ「今の自分を変えたい」という動機を持たれている方だと思います。「どういう風に変わっていきたいか」「どうやって変わればいいのか」に関して、専門家の立場からお手伝いできることを考えながら、日々診療にあたっています。
私は過去に精神科救急病棟などにも勤務し、様々な領域の精神疾患に関して治療経験があります。精神科分野においては、薬物療法も重要な意味を持ちますが、一方で患者さんご自身の「現状を変えていきたい」という強い気持ちが何より必要である場面も多いと感じています。
患者さんの疾患や状況にもよりますが、表面的な症状には薬物療法が効果的だったとしても、根本的にはその人の「生き方の癖」そのものを変えていかないと同じことを繰り返すのでは、と感じることも少なくありません。「生き方の癖」はその人にとっては慣れ親しんだものなので、一朝一夕に変えてゆけるものではありませんし、必ずしも無理に変える必要はありません。ですが、自分自身や周囲の人の苦しみにつながるような癖なのであれば、少しずつそれを変えていくことに、意味はあると思います。患者さんのこれまでの人生や価値観を理解し、寄り添い、同じことを繰り返さないためにはどうしていけばいいのか一緒に考えていくことを、私は診療の中でとても大切にしています。また、現状の困りごとを確認した上で、標準治療やお勧めの治療をご提案しますが、決して押し付けるようなことはせず、最終的に御本人が納得する形で治療を行うように心がけています。
薬を出してハイおしまい、という診療ではなく、その人が新しい人生を歩んでいくにあたって、第一歩を踏み出すきっかけになるような診療を行えたらと思っています。
医師 渡辺 理沙
日本精神神経学会認定 精神科専門医
日本精神神経学会 精神科専門医制度 指導医
精神保健指定医
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