医療法人イプシロン 北参道こころの診療所 渋谷区の精神科・心療内科

2021.11.02 ・ コラム

1. サインバルタの分類

サインバルタ(成分名:デュロキセチン)はS N R I(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)という分類に属します。

 

2. サインバルタの効果(適応症)

サインバルタは、心療内科ではうつ病・うつ状態に保険適応されているお薬です。

(他にも疼痛に対しての効能・効果が認められており、整形外科などでも処方されることがあります)

 

3. サインバルタの作用メカニズム

S N R Iという分類のお薬は、セロトニンとノルアドレナリンという脳内の神経伝達物質を増やすことで、効果を発揮します。

セロトニンは、感情や気分のコントロールに、ノルアドレナリンは意欲や気力に関連している物質です。

 

4. サインバルタの特徴

20mgと30mgのカプセルが販売されており、2021年6月からはジェネリック医薬品も販売されています。

20mgから開始し、効果と副作用をみながら最大60mgまで増量するお薬となっています。

1日1回の服用で通常は朝食後に服用するお薬ですが、眠気が問題となる場合には夕食後や寝る前の服用も可能なお薬です。

 

5. サインバルタの副作用

S N R Iの特徴として、飲み始めに下痢や吐き気という消化器症状を感じやすいことが挙げられます。これはセロトニンが脳だけではなく、胃腸にも働きを持っているからで、胃を荒らしてしまう強い薬というわけではありません。心配な方は、服用初期に胃薬を一緒に服用することで副作用を感じにくくするという方法もあります。通常は数日から1週間程度で消失する副作用です。

そのほかには口の渇きや便秘、排尿障害、性機能障害などの報告もありますが、自己判断でお薬を急にやめるのは控え、まずは主治医に相談してみましょう。サインバルタの効果との兼ね合いを検討しつつ、お薬の量を減らす、他の抗うつ薬への切り替えを検討するなどで対応が可能です。

 

6. サインバルタのやめ方

サインバルタは効果が十分に発揮され、状態がよくなったのを確認してからゆっくりと減らしていくお薬です。

急にやめたり、飲んだり飲まなかったりすると「離脱症状」と言われる耳鳴り・痺れ感・吐き気・頭痛・イライラ・不安感などの症状が出たりします。

カプセル剤のため、細かい調節がしにくい特徴がありますが、お薬の服用間隔を少しずつ長くするなど、焦らず徐々に減量調節することで、上記のリスクは最小限に抑えられます。

*ジェネリック医薬品には錠剤も販売されていますが、成分が胃酸で失活する恐れがあるため、錠剤を半分に割って減量することは勧められておりません。


水戸メンタルクリニック 院長 医学博士/精神保健指定医 高尾哲也

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