医療法人イプシロン 北参道こころの診療所 渋谷区の精神科・心療内科

2021.12.14 ・ コラム

1.リフレックス・レメロンの分類

リフレックス・レメロン(成分名:ミルタザピン)はNaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)という分類に属します。

 

2.リフレックス・レメロンの効果(適応症)

リフレックス・レメロンは、うつ病・うつ状態に保険適応されているお薬です。

 

3.リフレックス・レメロンの作用メカニズム

ノルアドレナリンとセロトニンの放出を促進する作用を持ちます。

セロトニンは、感情や気分のコントロールに、ノルアドレナリンは意欲や気力に関連している物質です。

 

4.リフレックス・レメロンの特徴

15mgと30mgの錠剤が販売されており、2018年12月からはジェネリック医薬品も販売されています。

15mgから開始し、効果と副作用をみながら最大45mgまで増量するお薬となっています。

通常は1日1回寝る前に服用するお薬です。

 

5.リフレックス・レメロンの副作用

リフレックス・レメロンの特徴として、S S R IやS N R Iでよく見られる飲み始めの下痢や吐き気という消化器症状が起きにくいことがあげられます。

ただし特徴的な副作用として眠気や体重増加があります。これは抗ヒスタミン作用による影響が大きいとされています(花粉症などに用いられるアレルギー薬の眠気と同じメカニズムです)が、眠気に関しては服用初期に感じやすく、徐々に慣れることが多いです。

その副作用を逆手にとって、不眠の改善や食欲の改善に用いることもあります。

抗うつ薬を飲んで太ることは患者さんにとっても気になる副作用かと思いますが、食事量に気を配ったり、生活習慣を見直すことで予防できることも多いです。

ただし、なかなか眠気に慣れない、体重が増え続けてしまうなどのデメリットが大きい場合には、お薬の量を減らす、他の抗うつ薬への切り替えを検討するなどで対応が可能です。

 

6.リフレックス・レメロンのやめ方

リフレックス・レメロンは効果が十分に発揮され、状態がよくなったのを確認してからゆっくりと減らしていくお薬です。

急にやめたり、飲んだり飲まなかったりすると「離脱症状」と言われる耳鳴り・痺れ感・吐き気・頭痛・イライラ・不安感などの症状が出たりします。

半錠ずつゆっくり減らす、お薬の服用間隔を少しずつ長くするなど、焦らず徐々に減量調節することで、上記のリスクは最小限に抑えられます。


水戸メンタルクリニック 院長   医学博士/精神保健指定医  高尾哲也

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