このコラムをご覧になっている方々の中には、こころの悩みの解決方法を探すものの、ネット上には情報があふれていて迷ってしまうと感じている方も少なくないかもしれません。
薬ばかり出されても嫌だし、カウンセリングで糸口が見つからないか、気持ちが楽にならないか、それとももっと専門的な治療法が必要だろうか・・・など。ここでは簡単な道案内をしてみたいと思います。
まず始めにとてもよく知られている「カウンセリング」という用語を見てみましょう。カウンセリングというのは、何らかの心理的な問題に関して、専門家との個別的な相談による助言や指導を得るというのが大本の意味ですが、一般的にはもっと拡大して捉えられています。専門家による解決を志向する対話的な方法というぐらいの意味合いでしょうか。美容院に初めて行った時、まずカウンセリングを、と言われてもさほど違和感はありませんね。「カウンセリング」という言葉がこのように広く使われるようになり、心理的なカウンセリングが身近に感じられるようになったともいえます。
しかし、いざ相談する立場になってみると戸惑うことも多々あるでしょう。実際は次のようです。
心理相談室などの相談機関を訪ねた場合は、カウンセリングという用語も使いながら、医療へのアクセスも含めその人にあった方針を検討することになるでしょう。
精神科・心療内科に受診した場合には、一般外来での診察が開始されます。そこでは医学的診断と治療方針を考えることが中心に置かれつつ、カウンセリングの要素も大なり小なり含まれます。というのもその悩みを生み出す背景にも目が向けられるからです。しかしこれはあえてカウンセリングとは呼ばれません。初診で悩みのあらましが把握されて診断がつき、説明がなされて、薬物療法が第一選択となる場合もあるし、生活上の指導が行われることもあります。また、診断を確かなものにするために検査が行われる場合もあります。
このように必要十分な治療が検討されるのです。その後に、場合によっては、より専門的な治療法が勧められます。その治療法のひとつに精神分析的精神療法があります。精神分析的精神療法は、今こころを悩ませている問題そのものに焦点を当てるとは限りません。そういった問題が生まれたり、苦しめられたりするもとにある、その患者さんが知らず知らずに抱えているこころの持ち方について探索していく、一般外来とは分けられた治療法です。
北参道こころの診療所では、このような精神分析的精神療法の訓練経験のある医師たちが一般外来での診療を行なっており、訪れる方々にこころの耳を傾けています。
北参道こころの診療所 医師 髙野 晶
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